1970W杯ベルズ この3年前のリンコンではコンペティター達の板の長さはまちまちで、ロングとミドレングスが入り混じっていました。ロングとはいえ、そのアウトラインは細く、50年代からのロングとは異なっていて、そんな中に細く短い板(7〜8フィート位)で細かいターンをする選手が見られました。 

 この70年のベルズでは、板はさらに短くなっていて、今のように全てが似た形ではなく、リノさんのようにノウズがフリップしていたり極端な板が多く見られます。 少年のようなロペスさんやリノさんに混じり、ロング時代から名声を馳せていたコーキーさんやナットさんもいらっしゃしました。

 ミジェットさんを破り優勝したカリフォルニアのロルフ・アーネスのサーフィンはベルズの桟敷からも見えるほどのスプレーを飛ばし、新しいコンペティションスタイルを予感させるものでした。 

 ちなみに一緒に来た父親のジェームス・ロルフはハリウッドの俳優で、ウエスタン映画の”Gun Smoke”にも出演しておりました。

日本では大阪万博、初ホコ天、よど号ハイジャックなどがあった年です。このタイトル画のイエローベストは日本から出場したドジ井坂氏です。