はじめに

 いつもRifSウエットスーツをご愛用くださりありがとうございます。

 弊社は1979年日本初のサーフィン専用ブーツ(Magical Booties意匠登録済)や、今でこそメジャーなロコビーチサンダルの企画製造販売から始まり、1982年ウエットスーツメーカーとして独立、ワイメアの覇者であるデントン・ミヤムラをはじめ、クリスチャン・フレッチャー、マット・アーチボルド、糟谷修自、ディノ・アンディーノ、アイザック・カネシロ、マックス・マデラス、今村厚、佐久間洋之介、ボンガ・パーキンス等、書ききれないほどのプロサーファーを輩出し、さらには各地域のローカルの皆様にも育てていただきました。そして第3のブランドであるRifSを立ち上げました。創業以来40年間、この場所にて運営しております。代表である私もサーフィンを憶え、サーフィン業界で生きていくようになり、今年で40年になると同時に、お客様とも30年、40年のおつきあいになる方も多くございます。 

 この間、Gotchaアパレル、Waxxonサーフワックス、Sunbreakerトランクス、Nectorサーフボード、T.Pattersonサーフボード(Matt.Aサーフボード)、Sunsetサーフボード、S.Boysenサーフボード(C.Fletcherサーフボード)、ドナルド・タカヤマシェープ、Roialアパレル、Eyezoneハワイ、HLSAコンテストTシャツなど数多のブランドを日本で最初に手がけ、さらにはオーシャンアンドアース、クイックシルバー、ロキシー、WaveRebel、FCS、などの輸入に携わりました。その間の主要お取り引き先は、丸井、西武、スポーツタカハシ、オッシュマンズ、ムラサキ、オリンピックスポーツ、スポーツオーソリティ、全国のサーフショップを合わせますと、500店舗以上のお店に展開させていただいて参りました。
 
 さらに下請け生産の部門では、アルバローザ社他、過去12ブランド以上のウエットメーカーの立ち上げに携わってまいりました。(前法人時)

 しかし、サーフィン業界は少子化と共に斜陽化し、サーフィンがソウルからレジャーに切り替わり、さらにはオリンピックと共に、より一般化してまいりました。同時に、全国には介護や後継など、様々な事情で生まれ育った故郷にUターンされる人たちや、また、その地で熱心にサーフィンを続けている方も多く存在します、しかし、サーフショップが存続できない環境にある地域も散見されるようになってきました。その時代の流れに合わせ、RifSは立ち上げたコンセプトとして、お客さまと直接お取引するためのブランドといたしました。

 弊社の作るウエットスーツは、現在考えられる国産の最高素材、最高技術をもって適正な価格で販売しております。職歴30年以上を誇る3人のベテラン職人が型紙から仕上げまで、1人で1日1着を丁寧に時間をかけて製造いたします。この生産量で、薄い利益での販売は、いわばお客様とシェアする気持ちがございませんと、この価格も運営も厳しいものになってしまいます。ですので、お客様意識を強く持たれた方は、当方とのお取引に向かないと思っていることも事実でございます。また、私自身、サーフショップに食べさせていただいてきた立場でありますので、ショップチームの方はお断りすることもございます。ショップからはネットではわからない海の様々な事を無料で享受できます。ですのでお店で商品を買う事でそのお礼ができるのです。

 今後も、着てくださっているお客様の気持ちを大切に、ヤフオクや楽天など、ブランドイメージを低下させる売り方はせず、よりフレンドリーな関係を保ちつつ、ゆっくり着実に運営していければと思います。

 お客様は「サーフィン仲間」と思い対応しております。ですので、お客様におかれましても、同じお気持ちでおつきあいくだされば幸いです。

 2023年1月吉日 リフス 星 静雄