日本のサーフィン「世界の風俗 5 大正6年 島嶼住人の風俗・波乗り遊戯の項」

 日本には古くから「板子乗り」というものがあったが、ポリネシア式のサーフボードに乗って楽しむ「サーフィング」が写真入りで日本に紹介されたのは一体いつころだったのか?色々調べてゆくと、ワイキキのサーフィンの観光紹介にそのルーツがあるように思えた。そこに私たちが今楽しむサーフィンのルーツがあるのかもしれない。板子乗りや波乗り泳法(ボディサーフィン)はサーフボードサーフィンとはまた異なるものだ。

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先づ一枚の細長い板を持ち出して・・・大きな浪のやってくるのを待っている。やがて山のやうな大浪が遥か沖合からうねって来ると、素早く板の上へ立ち上る。すると板は浪の頭にのって驚くべき速力で、陸地を目がけて突進する。ポリネジャ人は実に熟練したもので、板の上に突立ちながら、やまのような浪にのって、一挙にして陸地に飛び上がる。なかなか痛快な遊戯である。

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ちょうど、現代サーファーの祖、デューク・カハナモクがオリンピック選手に選ばれたころである。それとほぼ時同じくして日本にサーフィングが紹介されていたことになる。