駐車場には等間隔で浜椰子が植えられ、日が傾くと、その向こうには小高い山々がおりおりと重なって見える。うねりを待ちながら空白の時間を過ごし、人の波乗りにわずかな興奮を覚える。思い起こすと、常にその上で鳴っていた浜椰子の風さえ思い出される。