70年代の終わり、1980年が意識されてきた頃。やっと自分の車を手に入れて「自分で海に行く」というエキサイティングな第一歩と共にした曲。朝焼けの第三京浜。横浜新道の渋滞。遊行寺の下り坂。

 その下り坂の左側に、閉業した昭和のアダルトショップがあって「ゆっくりいこうぜスケスケで」と魚介類のイラストと共に描かれた、もはやアートとも言える看板があった。いつもどんな人が描いたのだろうと思っていたけど、そのバラックはいつしか更地になっていた。

 それから45年、この曲の作詞/作曲がニール・ヤングだったことを知った。